聖女のいない国に、祝福は訪れない【電子書籍化】
(やっと、終わる……)
フリジアはこの時を、ずっと待っていた。
姉から全てを奪い取った妹が、無様に跪き命乞いをする姿を。
「皇太子。あなたは? ニセラのように、私へ言うことがあるのではないでしょうか……」
「く……っ。わ、悪……っ。かった……! 全て、罪を認める……!」
フリジアの隣でセドリックが、剣の柄に手をかけ鬼の形相で睨みつけているのが効いたのだろう。
何かに突き動かされるかのように、フェドクガまでもが厭々彼女に謝罪をした。
「――では、私と同じ苦しみを味わってください。永遠に」
フリジアが満面の笑みを浮かべれば、フェドクガとニセラの表情が絶望の色に染まる。
「ねぇ……っ。ちょっと、待ってくださいよぅ……! フリジアは、ニセラに酷いことなんてしないはずですよねぇ!?」
「神の愛し子を敬愛するものには、加護を授けます……」
「ま、守ってやっただろう! 貴様が自由に動き回っていたら! もっと早くに命を落としているはずだ……!」
「しかし――この地に住まう民のほとんどが私利私欲のために癒やしの力を求め、聖女の存在を蔑ろにした……」
フリジアはニセラが手を出さぬように間へ割って入った動物達を抱き寄せると、胸を張って凛と宣言して見せた。
フリジアはこの時を、ずっと待っていた。
姉から全てを奪い取った妹が、無様に跪き命乞いをする姿を。
「皇太子。あなたは? ニセラのように、私へ言うことがあるのではないでしょうか……」
「く……っ。わ、悪……っ。かった……! 全て、罪を認める……!」
フリジアの隣でセドリックが、剣の柄に手をかけ鬼の形相で睨みつけているのが効いたのだろう。
何かに突き動かされるかのように、フェドクガまでもが厭々彼女に謝罪をした。
「――では、私と同じ苦しみを味わってください。永遠に」
フリジアが満面の笑みを浮かべれば、フェドクガとニセラの表情が絶望の色に染まる。
「ねぇ……っ。ちょっと、待ってくださいよぅ……! フリジアは、ニセラに酷いことなんてしないはずですよねぇ!?」
「神の愛し子を敬愛するものには、加護を授けます……」
「ま、守ってやっただろう! 貴様が自由に動き回っていたら! もっと早くに命を落としているはずだ……!」
「しかし――この地に住まう民のほとんどが私利私欲のために癒やしの力を求め、聖女の存在を蔑ろにした……」
フリジアはニセラが手を出さぬように間へ割って入った動物達を抱き寄せると、胸を張って凛と宣言して見せた。