【Quintet】
それを口に出すべきか迷う沙羅の横で晴は思い出のアルバムをめくる。
『俺は大学行かずに知り合いの楽器屋やライブスタッフのバイトしながらひたすらドラム叩いてた。海斗と星夜が高校卒業したタイミングで四人で今の芸能事務所に入って、デビューまで研修生としてレッスンの日々。由芽が褒めてくれたドラムで悠真達と音楽の道を極める……それが由芽への供養だと思ったんだ』
アルバムのページが後半に行くにつれて律の姿は見なくなり、晴の隣に悠真が並んでいる写真が多くなった。それは晴と律の関係の変化を物語っている。
「由芽さんが亡くなった後、律さんはどうしたの?」
『律も自分のせいで由芽が死んだと思ってる。律は由芽がすげー好きだったんだよ。付き合いはなくなったけど律が荒れてるって噂は耳に入ってた。俺が最後に律の噂を聞いたのもずいぶん前だけど……。あの男が本当に律なら今はピザ屋で働いてるんだな』
中学の卒業式の写真になった。卒業証書を手にして教室で笑うのは晴と由芽と悠真。そこに律の姿はない。
ちょっとした感情のすれ違いで昨日まで隣にいた友達が遠くなる。思春期だと尚更、そんなことは日常茶飯事だ。
『俺は大学行かずに知り合いの楽器屋やライブスタッフのバイトしながらひたすらドラム叩いてた。海斗と星夜が高校卒業したタイミングで四人で今の芸能事務所に入って、デビューまで研修生としてレッスンの日々。由芽が褒めてくれたドラムで悠真達と音楽の道を極める……それが由芽への供養だと思ったんだ』
アルバムのページが後半に行くにつれて律の姿は見なくなり、晴の隣に悠真が並んでいる写真が多くなった。それは晴と律の関係の変化を物語っている。
「由芽さんが亡くなった後、律さんはどうしたの?」
『律も自分のせいで由芽が死んだと思ってる。律は由芽がすげー好きだったんだよ。付き合いはなくなったけど律が荒れてるって噂は耳に入ってた。俺が最後に律の噂を聞いたのもずいぶん前だけど……。あの男が本当に律なら今はピザ屋で働いてるんだな』
中学の卒業式の写真になった。卒業証書を手にして教室で笑うのは晴と由芽と悠真。そこに律の姿はない。
ちょっとした感情のすれ違いで昨日まで隣にいた友達が遠くなる。思春期だと尚更、そんなことは日常茶飯事だ。