恋愛なんてしない

リビングの天井から水がぼたぼたと垂れてくる。


「え、何!?」

そのまま水がどんどんと流れ落ちてきて、どうする事も出来ず、濡れてはいけなそうなものを先輩に手伝ってもらいながら寝室へ移動させる。


ベランダに出てみると、消防車が止まっていて。そうこうしていると家のチャイムが鳴り、消防士の人が話をしに来た。


どうやら私の上の階で火災が起こっていたらしく、火はすぐに消し止められたものの周りの家に被害が出ているとのことだった。

私の家はどうかと聞かれたので、水が漏れて水浸しになったことを伝えた。


管理会社へ連絡するように言われ、消防士の人と話し終わった後リビングに戻るとやっぱり水浸し。

どうしよう...。


とりあえず、拭けるところは拭いてみたものの終わらない。

これは数日別のところに住まないと...。

管理会社に連絡すると、ホテル代を1週間分は負担できると言われたがそれ以降は自費。水漏れ後の工事もどれくらいかかるか分からないと言われた。


「あ、先輩すみません。色々手伝ってもらっちゃって。あとは大丈夫なので。」

色々と片づけを手伝ってくれていた先輩に伝える。

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