恋愛なんてしない

「笑ってる?」

「ごめんなさい、先輩がしょんぼりしてるところ想像すると可愛くて。」

「可愛い?」

「はい、いつもの先輩からは想像つかないです。」


笑ったことに少し納得がいっていなさそうにしている先輩。


「近々会える?せっかく買ったお土産、如月に貰ってほしいし。」

「私はいつでも。」

「じゃあ近々また飯でも行こう。」

「わかりました。」


先輩と電話を切って、家の片付けを終えた私は久しぶりに自分の布団に入る。


先輩の匂いがなくて、なんだか変な感じ。

これが普通なのにな。と思いながら、慣れって怖いなと少し思う。


久しぶりに家に帰ってこれたので、ぐっすりと眠ってしまった。

次の日は休みだったのでゆっくりと起きて、どこかへ行こうと出かける準備をする。

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