恋愛なんてしない
「え、もしかして如月もう終わったの?」
「はい。こんな感じで。」
私のグラスを見せると先輩はわぁと言いながら
「すげー!俺不器用だからなかなか上手くいかなくて...。」
「あ、この模様はこうやって...。」
先輩のグラスを一緒に持って機械に近づける。
「ほら...。ね?」
綺麗に着いた模様を先輩にも見せるように後ろを振り返ると思っていたよりも近くなっていた距離にドキッとする。
「ほんとだ!すげえ!次ここ一緒にやって!」
先輩は嬉しそうに次の模様を指さしている。
無邪気で可愛い先輩は、仕事場でのクールな先輩とは違って新鮮。
何とか無事に完成したグラスを見て先輩は満足そうに笑う。
「如月のおかげでいいの作れた!ありがとう!」
終わった後もずっとニコニコで、嬉しそうな先輩。
「こちらこそ、お役に立てて良かったです。」