一ノ瀬さん家の家庭事情。®️
「愛!おはよう!」

下駄箱のところで声をかけられた。

「ほのちゃん、おはよう。」

「なに、元気ないわね。聡太とのデート、楽しかったんでしょ?」

ほのちゃん…

それ、今禁句だよ…

「おっはよー!愛ちゃん!帆華!」

うわっ!

葉ちゃんだ。

ということは…

あれ?

いない?

「聡太は?」

「聡太は愛奈に捕まっちゃった。」

そっか。

いつもならモヤモヤするところだけど、今日は少しだけ安心。

「ちょっと、愛、いいの?愛奈、全然諦めてないじゃない。」

「いいのいいの、二人は幼なじみだもん。」

「えー、なにそれ!幼なじみだからって油断してると聡太のこと、取られちゃうかもよ?」

それは…なきにしもあらずだけど。

「そこー、そろそろ教室行かないと遅刻しちゃうよー!」

神崎先生が呼んでる。

よし、放課後部活の時に謝ろう!

そう決意して教室に向かったのでした。
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