婚姻は溺愛のハジマリ〜御曹司と契約結婚したら突然ママになりました〜
用意された私の部屋に荷物を置いてもらい、「一緒にお昼を食べよう」という律希さんに連れられダイニングに向かうと─…
「パパ〜見て、じょーずに焼けたよ!」
プレートで器用にホットケーキを焼いているミナちゃんの姿があって…思わず頬が緩んでしまった。─…可愛い。
「あぁ…じゃあそれ、お皿に乗せて絢音にどうぞ、出来る?」
「……………ダメ、パパの」
チラッと私を見てふいっと顔を背ける彼女は、きっと私に律希さんをとられないか心配で仕方ないのだろう。
突然現れて”妻です”なんて紹介されても…受け入れられないよね、当たり前だよ。
「……ミナ、怒るぞ。絢音にどーぞ…して?」
キッチンから飛んできた律希さんの低い声に、ミナちゃんは唇をギュッと噛み締めながらお皿にホットケーキを乗せて、、向かいの席にそれを静かに置いた
「…………どーぞ」
小さな声でそう呟いた彼女を見て─…胸が苦しくなった。間違ったことをしている、全身で感じる罪悪感、、
私と律希さんの間だけで行われる偽りの婚姻だと思ったから…この結婚に踏み切った。子どもがいるって分かってたら…絶対に結婚なんてしなかった。
──…だって傷つくのは私たちじゃない
身勝手な理由で大人に巻き込まれることになる、子どもが一番傷つくことになるから、、
知ってたら…結婚なんて、しなかった。初日からこんなに後悔してるのにこの先…上手くやっていけるのかな?


