【完】同棲ギブアンドテイク〜スパダリ部長と秘密の同棲始めました〜
「……昼、食べて帰ろう。」
っという部長の提案により、部長の家の近くのカフェで軽食を済ませ各々食後のドリンクを頼んでまったりとした時間を過ごしていた。
「こんなところ、他の社員に目撃されたらお互い終わりますね」
生クリームがたっぷり乗っかったココアを飲みながら部長に話しかけると、スマホを操作していた部長が顔を上げて、、
「いや…俺の家を知っているのは一部の上層部の人間と芳野だけだ。会社からかなり離れたこの場所で他の社員に見られる心配はまず無い」
まさかの事実に驚いたが…部長の家を知っている一部の人間になることが出来て嬉しく思った。
「お休みの日に付き合わせてしまって…申し訳ありません」
「特に予定も無かったし、暇を持て余さずに済んだ。逆に感謝するよ」
…何を言ってもポジティブ、プラス思考に変換されて返ってくる。まさにポジティブ変換器だな。そういうところも見習いたいものだ。
引っ越しを手伝ってもらったので、支払いは私が…っと伝票を手にしたものの、
「─…そういうのは、仕事が出来るようになってから言え」
なんて、完全論破されて言い返すまもなく伝票を奪われてしまい結局奢ってもらうことになった。