神殺しのクロノスタシス2
そして。

ついに、その日がやって来た。








「初めまして。聖魔騎士団魔導部隊から派遣されてきました、クュルナと申します」

うら若きシルナ・エインリーの手駒…ならぬ、聖魔騎士団の魔導師がやって来た。

「今日からしばらく、『炎魔法基礎Ⅰ』の授業を担当します。宜しくお願いします」

…へぇ、この女が。

クラスメイトは、これが本物の魔導部隊の魔導師かと、興味津々にクュルナを眺めていたが。

僕は、あまり彼女の方を見なかった。

余計なことを、勘繰られたくなかったからだ。

あくまで僕は、毒にも薬にもならない、ただの一生徒でなくては。

それに、今は少し見るだけで良い。

しばらく、と彼女は言った。

つまりこれからしばらくの間、『炎魔法基礎Ⅰ』の授業は、彼女が担当しに来るのだ。

だったら、ゆっくり品定めしていけば良い。

焦る必要はない。

じっくりと、時間をかけて…見せてもらうとしようか。

何故この人が、ここに来たのか。

そして、何故この人が、シルナ・エインリーの犬になることを選んだのかを。
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