一ノ瀬さん家の家庭事情。LAST season
体育館に行くとみんなが挨拶してくれる。

そしておめでとうもたくさん。

「おめでと、一ノ瀬。」

久住君も無事第一志望に合格したんだって。

もちろん、あたしもおめでとうって言ったよ。

「東京か、大丈夫なのか?」

「うーん、不安だけど頑張るよ!久住君は大学でもバスケするの?」

「そのつもり。知ってる先輩もいるから春休みから来ていいって。」

久住君、二年前まではこんなに仲良くなれるなんて思ってもみなかった。

見た目も話し方も怖くて話しかけてくるなオーラがすごかったもん。

本当に丸くなったよね。

「あのさ、…ずっと言いたかったんだけど…ありがとな。」

ん?

久住君の方を見ると少し顔を赤くした久住君の表情。

「バスケ続けられてんの一ノ瀬のおかげだから。あの時バスケ部に誘ってくれて、聡太たちと和解できなかったらきっと俺、バスケしてないから。」

く、久住君…

なんでそんな泣きそうになることを言うの!
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