恋愛最前線
出会い
神奈川県葉山。

ある少年が一人 合宿と称して、夏休みを、一人満喫していた。


目の前にはプライベートビーチ 7LDKの真っ白な別荘。

一年に 数回しか使わない。宝の持ち腐れだ。

金持ちのすることが 彼には馬鹿らしく思えたが、そこを使って 遊んでいる自分も馬鹿らしく思えた。


彼が外で 昼寝をしていると、2台のRV車が止まる。

1台は兄・宏次朗のチェロキー。

もう1台は誰のかはわからないが、ベンツのRVだ。


車から 兄の他に ゾロゾロ。全員で7人。

男3人に4女人。
一人の女は見たことがある。ヒロコ。

兄貴の彼女だ。

毎年 兄たちも 合宿と言って この別荘を使っていた。


「おーい、惣市っ。手伝えよー」

宏次朗が怒鳴る。

「イヤ~」

惣市も怒鳴る。

「手伝ったら、晩飯食わせるよ」


惣市は葉山に来て一週間、カップヌードルとコンビニの弁当だったから

「今いきまーすっ!」

起き上がると、荷物運びを手伝う。


結構な大荷物だ。


「サンキューな。夜はバーベキューだからあとは買い物してきて☆」

宏次朗は一万円札を2枚 惣市に渡す。

「また?どんだけ手伝わすんだよ?」

惣市は嫌々ながら 夕飯のバーベキューに釣られて、買い出しの手伝いをさせられる。

「俺たちとここの準備と女の子たちと買い出し。どっちがいい?」

宏次朗 究極の2択…

もちろん。

女の子たちと買い出し。

車は兄貴の彼女のヒロコが運転するらしい。

道を案内するのに 惣市が助手席に座る。


後ろの席に3人。


30分ほど走って、大型スーパーへつく。


中に入ると
カートを準備。

彼女たちの後ろを ついて歩く。


「バーベキューだから、適当に買えばいいよね~」

ヒロコが仕切っているようだった。











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