恋愛最前線
18時過ぎ…

バーベキューが始まる。
惣市と智身以外の全員は 庭で騒がしくしていた。


先程の転び傷を 手当てしてもらっていた。

予想以上に酷い…

皮がむけている。中に砂のかけらが入り込んでいた…。


「まぢイテェ」
「原因は自分だからね」
惣市は ごめんなさい と一言…

「よし!終了~。海とか入れないかもね」

「ありがとう…」

「外行こうか」

2人は 揃って庭へ出る。

「だいじょぶか?」
宏次朗が惣市の足を心配する。
「岩倉サンキューな」

「ううん。全然」


少しして…
惣市の叫び声が…した…

「うわあああっ。オレの肉がねーじゃねーかっ」
「完全に誰かの胃の中だな…」
宏次朗が、他の肉食べろと言った。

惣市は 一人 部屋にもどる。


冷蔵庫から缶ビールを取り出す。

いつものように カップヌードルにお湯をそそぐ。

TVをつける。


見たい番組が あるわけでなく なんとなく BGM代わり。


カップヌードルの待ち時間は 5分。


彼のこだわり…。


柔らかいくらいが いい。

外の風が 気持ち良い。

カップヌードルを汗だくで食べる。

汗が吹き出て来た。


外から 宏次朗が
「なんだょ。こねーの?」

「気にせずたのしめょ~」

「肉を根に持ってるのか?」

宏次朗が笑う。

「それはな。まあ」

「明日買ってくるよ。来たくなった来いよ」

そう言ってビールを抱えてまた 庭へもどる。


惣市は、ビールを取りに行くと ポケットに煙草を…

よし。

忘れ物なし。


庭の騒がしい中を 通り過ぎると、砂浜へ散歩に出かけた。





< 5 / 77 >

この作品をシェア

pagetop