花隠し
手のひらは両方見事に皮が剥けてしまっていたので、大きな絆創膏を2枚。
手際の良い守助の手当はどうにも見入ってしまう。
私に触れる指先はいつも優しい。
「鼻血、止まりませんね」
「モロ入ったからね。クソ親父のグーパンチ」
「クソ親父だなんて…誰に聞かれているか分かりませんよ」
そう窘めるくせに、おかしげに口角を持ち上げる悪い弟。
いいんだよそれで。
ただ抑圧されてばかりなんて、成長に悪いものね。