花隠し
驚きを隠せずにいれば、節の目立つ大きな手に頭をそっと撫でられる。
「姉さんは俺のために毎日戦ってくれているじゃないですか」
「それは…姉の使命だよ」
「やりすぎなんですよ。こんな傷を作るほど身を削らなくていい」
熱を持つ頬に指が這われる。
壊れ物に触れるような手つきがくすぐったい。
「本当は、俺なんかのために傷ついてほしくないんです」
「……」
「姉さんさえ笑ってくれりゃ、俺はそれでいいんですから」
それは心の底から出た言葉なのだと、守助の声音から嫌というほど伝わってくる。