花隠し
「は、長谷川さん!どうしてここに?!」
「お前ら、一旦やめろ!」
村の旧家である長谷川家。
その当主が突然現れたのだからあたりは騒然とした。
「ちょうど学校前の道を車で通ったとき、うちの馬鹿娘が靴も替えずに駆けていく姿を目撃してな。躾にきたんだ」
刹那、拳が鼻っ面に叩き込まれる。
悲鳴が上がった。
砂利の上に思いきり倒れた私は呼吸が止まりそうだった。
お父さん、怒ってる。
殴る強さがいつもの比じゃない。