エリートなあなた
「ご、めんなさい、…その、」
せっかく会えたのに、…まさかの睡眠欲にあっさり負けて眠るなんて女子失格だ。
そこで顔を上げた彼はやっぱり不機嫌で、…なんとお詫びするべきか考える余裕もない。
「それじゃあ許せない、」
さらに予想外の言葉にプチパニック。今度顔が下がっていくのは私の方だったのに。
「――だから真帆、…今日と明日の予定は?」
「へっ?…あ、えと、特には…」
今日の夜は家でゆっくり休むとして、…明日は瑞穂に呼ばれたら行くくらいのつもりだ。
「それじゃあ真帆の時間ちょうだい?」
「…時間?」
するとそこで表情に笑みを宿した修平さん。まさに打って変わって、いつもの穏やかさだ。
「――たまにはゆっくり、一緒に過ごしてくれる?」
「っ、は、はい!」
こくこく何度も頷いた私の頭を撫でると、唇にリップノイズを立ててキスを落としてくれた。