エリートなあなた
さらに自分の傍らでそれを観察していた人と目が合う――もちろん修平さんだ。
「…おはよう、目ぇ覚めた?」と笑いながら、彼もまたゆっくり上体を起こした。
「お、はようございます…、あの、私って?」
“もしかして寝てました?”とは聞けずにいると、急に肩を落としてしまった。
「…ひどいよねぇ、据え膳って辛かった」
「ぎゃあああ!す、すみません!」
――その一言で、昨夜の行動が浮かび上がるから不思議なもの。
「何度も呼びかけたのに、…夢の世界に旅立っちゃってね?」
「ああああ、すみませんー!」
俯いてシュンとした声音を出されて、私の回転率の悪い朝の脳もこれには大パニックだ。
慌てて彼の顔を覗きこんだところ、愁いを帯びたダークグレイの目と目が合った。