エリートなあなた


そんな慌てぶりを見ながら、また小さく一笑してくれて安堵する。



どんな形であれ反発したからこそ、…修平さんはこうしてここにいるのだと。



「構造課が立ち上がる寸前の支社で、ろくな結果も出せないヤツが本社の試作部で学ぶのはまだ早いと言ってね。

本社からの要請をキッパリ断ったんだよ。早い話、蹴った?のかな」


落ち着いたBGMだけ聞こえる車内にまた、彼の声が音として流れていく。



私は一言も尋ねていないのに、目を見ただけでその疑問をサッと解決してくれた。



「ホント、いま考えても恐ろしい、…下っ端の俺がよく言えたもんだよなぁ?

今になって考えると、あまりに愚かで笑えるよ…」


自嘲笑いをまた浮かべた彼は、とても似つかわしくない言葉を口にする。



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