エリートなあなた
目尻と口元に笑いシワを浮かべながら、穏やかに笑うその表情にまずは安堵。
かつてスパルタ部長、と呼ばれていたらしいその片鱗は窺えなかった…。
話を手短に終えて2人で踵を返すと、課は既に勢揃いでお迎えしてくれた。
構造課は黒岩課長を含めて、スタートは7人編成だ。
6席あるうち5席は男性で埋まっている――つまり私は構造課で、紅一点。
さらに最年少となるため、始終ペコペコと頭を下げてばかり。
そんな中、ひらひら手を振っている松岡さんの席は、構造課スペースで最も手前にあたる。
彼の隣で手前側の中央が、私に与えられた白い事務デスクだった。
そして真新しいデスクチェアを引き、ドキドキしながら腰を下ろす。