無愛想な天才外科医と最高難度の身代わり婚~甘く豹変した旦那様に捕まりました~【職業男子×溺愛大逆転シリーズ】
「穂乃花もできるんじゃないか?器用だし」
「……へ?」
真紘の言葉に驚いたのと、いまだに穂乃花呼びに慣れなくて、返事がワンテンポ遅れてしまった。
「…………このお肉のどこに血管があるのかも、いまいちわからないんですけど」
手元の手羽先をマジマジと見つめる。おいしそうということしかわからない。
「いや。さすがに肉は無理だろうけど、ガーゼの繊維に糸を通すのだったらできると思うぞ。やってみるか?」
そんなに買い被ってもらえると、俄然興味がわいてくる。
食事を終えると早速、道具が置いてあるという彼の部屋に連れて行ってもらった。
初めて足を踏み入れた真紘の部屋は、意外なほど生活感にあふれていた。恐らく起きた時と同じ状態であろう、ベッドの上のちょっと乱れたシーツ。その横の書斎机は山のように本が積まれていて、本の谷間でノートパソコンが狭苦しそうにしている。机の隅には、学生の頃に理科室で見たような顕微鏡がひっそりと置いてあった。
本棚に並んだ難しそうな題名の医学書をしげしげと眺めていると、真紘が机の上を雑に片付けて、顕微鏡を真ん中に移動させた。
「ほら」
促されて椅子に座ると、真紘が顕微鏡の台座にガーゼをセットした。引き出しから取り出したクリアケースから、二つのピンセットを手渡される。
いつの間にか、ガーゼの上には小指の先ほどの小さな鉤状の針が置かれていた。針の根本からは髪の毛のような黒く細い糸が伸びている。
「……へ?」
真紘の言葉に驚いたのと、いまだに穂乃花呼びに慣れなくて、返事がワンテンポ遅れてしまった。
「…………このお肉のどこに血管があるのかも、いまいちわからないんですけど」
手元の手羽先をマジマジと見つめる。おいしそうということしかわからない。
「いや。さすがに肉は無理だろうけど、ガーゼの繊維に糸を通すのだったらできると思うぞ。やってみるか?」
そんなに買い被ってもらえると、俄然興味がわいてくる。
食事を終えると早速、道具が置いてあるという彼の部屋に連れて行ってもらった。
初めて足を踏み入れた真紘の部屋は、意外なほど生活感にあふれていた。恐らく起きた時と同じ状態であろう、ベッドの上のちょっと乱れたシーツ。その横の書斎机は山のように本が積まれていて、本の谷間でノートパソコンが狭苦しそうにしている。机の隅には、学生の頃に理科室で見たような顕微鏡がひっそりと置いてあった。
本棚に並んだ難しそうな題名の医学書をしげしげと眺めていると、真紘が机の上を雑に片付けて、顕微鏡を真ん中に移動させた。
「ほら」
促されて椅子に座ると、真紘が顕微鏡の台座にガーゼをセットした。引き出しから取り出したクリアケースから、二つのピンセットを手渡される。
いつの間にか、ガーゼの上には小指の先ほどの小さな鉤状の針が置かれていた。針の根本からは髪の毛のような黒く細い糸が伸びている。