無愛想な天才外科医と最高難度の身代わり婚~甘く豹変した旦那様に捕まりました~【職業男子×溺愛大逆転シリーズ】
「……そういえば、フィンランド土産は何がいい?」
「どうしたんですか?いきなり」
「聞いてなかったのを今思い出した」
学会に参加するため、明日から二週間、真紘はフィンランドへ出張に行ってしまう。寂しいけれど、引き留めるわけにはいかない。
「……特になにもいらないです。無事に帰ってきてくれればそれで」
「…………そういう可愛いこと言うなよ。またシたくなるだろ」
むっつりとしながら真紘が腰辺りを撫でてくるので、由惟は「ひぇっ」と情けない声を上げた。
出張前だからと昨夜は散々貪られたのだ。もうそんな元気はない。布団の中で逃げようとすると、笑いながら背中をポンポン撫でられた。どうやら冗談だったらしい。
「フィンランドって、なんか布が有名だよな。それを買って帰るよ」
「いいんですか?お仕事で行くのに」
「それくらいの時間はあるから、気にしなくていい。そうだ、今日もどっか出かけるか?」
「あっ、ごめんなさい。今日はちょっと……」
明日から二週間も会えないのだ。一日中真紘と一緒にいたい気持ちはあるが、由惟は心苦しくもその誘いを断った。
今日は死んだ由惟の両親の命日だ。横井家にいた時も、この日だけは毎年家を抜け出して両親の墓前に手を合わせていた。
今年も元気だよと両親に伝える、由惟にとって特別な日。やはり今日だけは両親を偲びたい。
「どうしたんですか?いきなり」
「聞いてなかったのを今思い出した」
学会に参加するため、明日から二週間、真紘はフィンランドへ出張に行ってしまう。寂しいけれど、引き留めるわけにはいかない。
「……特になにもいらないです。無事に帰ってきてくれればそれで」
「…………そういう可愛いこと言うなよ。またシたくなるだろ」
むっつりとしながら真紘が腰辺りを撫でてくるので、由惟は「ひぇっ」と情けない声を上げた。
出張前だからと昨夜は散々貪られたのだ。もうそんな元気はない。布団の中で逃げようとすると、笑いながら背中をポンポン撫でられた。どうやら冗談だったらしい。
「フィンランドって、なんか布が有名だよな。それを買って帰るよ」
「いいんですか?お仕事で行くのに」
「それくらいの時間はあるから、気にしなくていい。そうだ、今日もどっか出かけるか?」
「あっ、ごめんなさい。今日はちょっと……」
明日から二週間も会えないのだ。一日中真紘と一緒にいたい気持ちはあるが、由惟は心苦しくもその誘いを断った。
今日は死んだ由惟の両親の命日だ。横井家にいた時も、この日だけは毎年家を抜け出して両親の墓前に手を合わせていた。
今年も元気だよと両親に伝える、由惟にとって特別な日。やはり今日だけは両親を偲びたい。