(一)この世界ごと愛したい
「ん…、るうー…?」
「残念ながら違うよ。俺は君が起きるのを一体いつまで待てばいいのかな?」
「…っ!?」
ガバっと驚き起き上がる。
「第三王子…。あー…そう言えば…。」
約束してたな。
そしてるうはもう出掛けたんだった。
…二度寝してしまった!!!
「第三王子って…。」
「あ、ごめん。間違えた。」
もう心の思うままに喋ってしまった。
あー、朝からきついなー。
二度寝したとは言えまだ眠いし。でも第三王子もいるし起きるしかない。
「…稽古の日、だったよね。」
「うん。」
「…うー。」
「君はまるで猫みたいだね。」
えーっと、褒められてるのか貶されてるのかも分からない。意味も分からない。
猫って…。
「…にゃー?」
「……。」
「はい、ごめんなさい。着替えてきまーす。」
「……。」
眠いなりに精一杯ボケたのに!!!
無視するなら言うなよ!!!
と、腹が立つと同時に一気に目も頭も冴えてきましたよ!!!
着替えや身支度をできるだけ高速で済ませて、第三王子に声を掛ける。
「髪、そのままでいいの?」