(一)この世界ごと愛したい
「雨、明日は止むかな。」
レンが窓から薬草を心配そうに見ている。
激しく降り注ぐ雨粒が、レンの薬草たちに降り注ぐ。残念ながらこの雨は明日も降り続く。
分かってはいるものの、それを伝えても何もできないので言わない。
この稀有な力は公にしてあまり良いことがないことはなんとなく分かってる。
「飯だぞー。」
「ありがとー。」
みんなで今日もご飯を食べながら、レンの薬草が無事であることを願うしか私にはできなかった。
食後にまた苦い苦い薬を飲んで、私はまた本を眺める。
心地良くもある雨音を聞きながら、私はまたうとうとするけどなんとか耐えようと頑張ってみる。
でも、結局強烈な睡魔には勝てないのだった。