(一)この世界ごと愛したい
時は、刻々と進む。
待ってなどくれない。
あれからるうは出掛けることも増えたり、かと思えばずっと一緒に仕事をする日もあったり。
結局、出国に関する話はお互いせず。
もしかしたら着いていてくれると思ったのは、私の勘違いだったのかもしれないと少し焦ったり。
だって、自分の準備なんかなーんにもしてないからね。
荷造りだって身支度だって。本当になーんにもしてないんだからね。
…今からでもやるべき?
なんて考えながら過ごしていたら、あっという間に出発前日です。
「ちょっと待って!何持ってけばいいの!?」
前日になって、ようやく荷造りを始めた私は城中を駆け回って準備をしている…つもりだ。