(一)この世界ごと愛したい




足元から崩れ落ちそうになる私を、同じくボロボロなるうが何とか支えて。



そしてるうが私をレンへ差し出す。




「斬られてもいるけど、矢傷をまずなんとかしてやってくれ。たぶん思ってるより深く刺さってたんだろ。無理に自分で引っこ抜いたから余計だ。」


「分かった。ルイもとりあえず天幕まで自分でこれる?」


「俺はいい。リンを頼む。」




レンは分かったと呟き、私を抱えて天幕へ向かう。



大人しく抱えられているのは、もう実際のところ。抵抗する気力もあまりないからで。






「リン!!!」



「アキトただいま。トキも無事でよかった。」




レンに抱えられた私を見て、すぐに駆けつけてくれたアキトとトキ。





「お前怪我しすぎだろ。」


「これくらいで済んでよかったよー。」


「…死なねえよな?」


「え、そんなに酷そうに見える?」




私としては、まだまだ大丈夫なんですけど。



ただここに来て疲れがピークなので、そのせいでかなりしんどいですが。





< 811 / 1,300 >

この作品をシェア

pagetop