(一)この世界ごと愛したい
足元から崩れ落ちそうになる私を、同じくボロボロなるうが何とか支えて。
そしてるうが私をレンへ差し出す。
「斬られてもいるけど、矢傷をまずなんとかしてやってくれ。たぶん思ってるより深く刺さってたんだろ。無理に自分で引っこ抜いたから余計だ。」
「分かった。ルイもとりあえず天幕まで自分でこれる?」
「俺はいい。リンを頼む。」
レンは分かったと呟き、私を抱えて天幕へ向かう。
大人しく抱えられているのは、もう実際のところ。抵抗する気力もあまりないからで。
「リン!!!」
「アキトただいま。トキも無事でよかった。」
レンに抱えられた私を見て、すぐに駆けつけてくれたアキトとトキ。
「お前怪我しすぎだろ。」
「これくらいで済んでよかったよー。」
「…死なねえよな?」
「え、そんなに酷そうに見える?」
私としては、まだまだ大丈夫なんですけど。
ただここに来て疲れがピークなので、そのせいでかなりしんどいですが。