彼の溺愛の波に乗せられて
そして最上階について、部屋まで連れて行かれる。

玄関に入ると、大量のサーフボードが出迎えてくれた。

「うわ! たくさんある!」

「はは。そうだな」

どのボードも数々の波に乗ってきたんだとわかる形跡があって、天寿の努力の跡が見られてなんだかグッときた。

私はそっとボードに触れた。

すると、一つずつどこで乗ったとかこれはこういう時に乗るとか教えてくれる天寿。

私の後ろから聞こえてくるその声や、ボードに伸ばされた手を見ていたら、早くくっ付きたくて仕方なくなってきてしまう。

私はクルっと向きを変えて天寿にしがみつくように抱きついた。

「雅?」

私は顔だけ見上げる。
自分がこんなに甘えたいタイプだったなんて知らなかった。
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