彼の溺愛の波に乗せられて
「お、来たね。いらっしゃい」

優弥くんが出迎えてくれる。

「やっほー」

いつも通り私も挨拶を交わす。

「できてるよ、こっち」

優弥くんに案内されてボードが置いてある場所まで移動する。

「めっちゃいい感じ!」

「角度とかどう? 前のと同じにしといたけど」

「うん、バッチリ! ありがとう!」

「はは。良かった。なんか雅ちゃん、元気ないんじゃない?」

え…

「そ、そうかな。いつも通りだよ」

「彼氏となんかあった?」

いや、何も…
そう。何もない。
天寿はいつだって優しい。

「ねぇ、優弥くん。優弥くんは彼女できたらさ、どのくらい会う?」

「え? 俺? そりゃ毎日会うだろ」

そうなの!?

「だよね! 私も!」

ついそんな嘘をついてしまう。
見栄っ張りもいいところだ。

「あはは、雅ちゃんてば変なのー」
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