彼の溺愛の波に乗せられて
席についてさっそく注文して、適当に話しながら待つ。

「ここの店、オシャレだよね」

「そだな」

「地中海ぽくて好き」

まさにそれをイメージしたしな。

「こういうの好きか?」

「うん。好き」

そんな話をしてるとスタッフがちょうど料理を運んできて、わかりやすく俺を見てニヤついた。

タイミングよ。
今の告白じゃないからな。
絶対勘違いしてる。

雅は運ばれてきた料理に目を輝かせていて俺たちのアイコンタクトには気付いていない。

早く行けと合図する。

「ごゆっくりどうぞ」

そう言ってスタッフはまたニヤニヤしながらその場を離れた。

「食べようか」

絶対今ごろスタッフは俺の話ししてる。

「うん! いただきますっ」

「ゆっくり食えよー」

言ったそばからあーんと大きな口で食べる雅。
可愛いな本当に。

「おいしー。やっぱり美味しい」

「くははっ。良かったな。前もそれ?」




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