シンデレラのないしょ話 ~悪役令嬢だって恋をする~
「そう、お前さんが承知(しょうち)するのなら、お前さんの妹を船に乗せることを認(みと)めざるをえない」

「『認(みと)めざるをえない』とか言って、部下(ぶか)の海賊(かいぞく)さん達から、私を船に乗せてくれって突(つつ)かれてるくせにー」

「茶化(ちゃか)すな。それよりお前は姉君(あねぎみ)に言わなければいけないことがあるだろう」

「そうだったわ。……はい」

 それまでニコニコキャイキャイとはしゃいでいた(思えばいつも以上にハイテンションだった)シンデレラが、真顔(まがお)で居住(いず)まいを正す。

「お姉様、お願いがあります。私の代わりに、シンデレラとして王子様と結婚していただけないでしょうか!」
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