シンデレラのないしょ話 ~悪役令嬢だって恋をする~
「何度やってもなぜか私の足のサイズより大きくなっちゃってね。もうこれ以上作り直しするのも面倒(めんどう)だって、今は足の先に要(い)らない布を丸めて入れて履(は)いてるの。……見て」

 スカートの裾(すそ)をつまんで、右足を私に見せる。

 一見ちゃんとフィットしているように見えるガラスの靴(くつ)は、よく見ると確かに白い布がつま先に詰められていた。

「靴(くつ)だけじゃないのよ。ドレスも実はお姉様の背丈(せたけ)に合わせて作ってるの」

「えっ? だって……今あなたにぴったりじゃない」

「そう見えるでしょ――? ぬふふふふ……見て!」
< 301 / 353 >

この作品をシェア

pagetop