一途な海上自衛官は時を超えた最愛で初恋妻を離さない~100年越しの再愛~【自衛官シリーズ】
「恥ずかしいだけで嫌じゃないです……私の手、あんまり綺麗じゃないから。ネイルもしてないし、傷もあるし」
すると晃輝は眉を上げる。芽衣の手を見てふっと笑った。
「芽衣の手は綺麗だよ。料理人の手だ。俺は好きだ」
思いがけない言葉に驚く芽衣の手を彼は持ち上げて、甲に優しく口づけた。
「この手が俺の大好きなポテトサラダと煮魚を作ってくれる。なにより、芽衣自身が料理を作る時に幸せを感じるんだろう? 芽衣の幸せが俺の望みなんだから、この手は俺にとっては宝物だ」
「晃輝さんっ!」
ただの手の手入れの話だったはずなのに、とんでもなく甘い爆弾を落とす彼に、芽衣は真っ赤になってしまう。
さいわいにしてチケットを待つ人たちはざわざわとしていて誰も芽衣たちの会話なんて聞いていないが、それでも人目がある場所でこんなことを口にするのが信じられなかった。
「なに?」
「なにって……こんなところで」
頬を膨らませて芽衣は言う。けれど芽衣の言いたいことなどお見通しのはずの彼はどこ吹く風だ。
「誰も聞いていないよ」
「でも……私が困ります。そんなことしょっちゅう言われたら……」
「嫌?」
「嫌じゃないけど」
「嫌じゃないならやめないよ。これは俺の本心だ。今日はお互いを知るために一緒にいるんだから。なるべく思ったことを言わせてもらう」
身勝手なことを宣言する彼に、芽衣はますます頬を染める。
一方で、相変わらず余裕たっぷりの彼に、少しだけ悔しい気分になる。きっと彼の方は恋人とこんな会話をすることくらいなんでもないことなのだ。
すると晃輝は眉を上げる。芽衣の手を見てふっと笑った。
「芽衣の手は綺麗だよ。料理人の手だ。俺は好きだ」
思いがけない言葉に驚く芽衣の手を彼は持ち上げて、甲に優しく口づけた。
「この手が俺の大好きなポテトサラダと煮魚を作ってくれる。なにより、芽衣自身が料理を作る時に幸せを感じるんだろう? 芽衣の幸せが俺の望みなんだから、この手は俺にとっては宝物だ」
「晃輝さんっ!」
ただの手の手入れの話だったはずなのに、とんでもなく甘い爆弾を落とす彼に、芽衣は真っ赤になってしまう。
さいわいにしてチケットを待つ人たちはざわざわとしていて誰も芽衣たちの会話なんて聞いていないが、それでも人目がある場所でこんなことを口にするのが信じられなかった。
「なに?」
「なにって……こんなところで」
頬を膨らませて芽衣は言う。けれど芽衣の言いたいことなどお見通しのはずの彼はどこ吹く風だ。
「誰も聞いていないよ」
「でも……私が困ります。そんなことしょっちゅう言われたら……」
「嫌?」
「嫌じゃないけど」
「嫌じゃないならやめないよ。これは俺の本心だ。今日はお互いを知るために一緒にいるんだから。なるべく思ったことを言わせてもらう」
身勝手なことを宣言する彼に、芽衣はますます頬を染める。
一方で、相変わらず余裕たっぷりの彼に、少しだけ悔しい気分になる。きっと彼の方は恋人とこんな会話をすることくらいなんでもないことなのだ。