振り向いて欲しくて〜初恋は甘くてちょっとほろ苦い〜
「今日は体育祭の種目を決めたいと思います」



体育委員が黒板に種目を次々とかいていく。



この世で一番嫌いな学校行事が体育祭。



運動苦手な私にとっては罰ゲームでしかない。



とりあえず走るのはダメでしょ、背が低いから玉入れでも活躍できない。



わたしが役に立てるものが無さすぎて落ち込んでくる。

 

とは言っても全員リレーは絶対出なきゃだし、後一つ種目を選ばなきゃいけない。



無難に綱引きにしてできるだけ目立たないようにした。



「委員長ー!高瀬くんは借り物競走に出たら良いと思いまーす」



松浦さんが声をあげて主張している。



他の女子たちも確かにーと賛同し始めた。



「夢愛ちゃんもそれが良いと思うよね?」



華奈ちゃんが大きな声で聞いてくる



「え?」



「私は別にどっちでも…」



「ねぇ??」



かなちゃんの目が怖くて私は頷いてしまった。
< 45 / 47 >

この作品をシェア

pagetop