過保護な彼はズルくて甘くてやさしくて
「それは、その……」
「紗也が嫌だったらしない」
「……言い方がズルい」
「キスもしたいし、抱きたいし、今日はなんて言わずにずっと帰したくない」

 指摘したことで言い直されると、龍平くんの愛は思うよりもずっと深いかもしれないと察した私の心臓がドキドキとうるさくなる。
 何か都合のいい夢でも見ているのかと思い、龍平くんにぎゅっと抱きつけば、現実だと言うようにあたたかいぬくもりを感じ、同時に頭を優しく撫でられた。
 目を閉じて甘えると、彼の唇が私に優しいキスをたくさん落とす。

 ローテーブルの上で、龍平くんのスマホが震える音がした。
 気に留める様子もない彼に伝えようとした唇が唇でふさがれるように深くくちづけられる。
 
 「今日は紗也の誕生日以外、大事なことはないから」

 甘い囁きと彼の優しい微笑みに、私はすべてを奪われた。
< 8 / 8 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:22

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

それでは恋をはじめましょう

総文字数/1,763

恋愛(純愛)3ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
憧れは恋
迷子な私を拾ってくれたのは運命の人でした

総文字数/2,608

恋愛(純愛)1ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
私たちが結ばれるのは まだ少し、先のお話
最強男子はあの子に甘い

総文字数/53,395

恋愛(学園)104ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
彗くんが優しく微笑んで泣きじゃくる私の頭を撫で、 泣き止むまでそばにいてくれたことを今でもよく覚えている――

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop