Anonymous〜この世界にいない君へ〜
非番の日をスマホの予定アプリで確認する。そして気持ちを切り替えるため、息を大きく吸い込んだ。窓際部署に追いやられてるとはいえ、紫月は刑事の一人なのだ。気持ちを切り替えなくてはならない。しかしメッセージが一通届いているのに気付いた。アノニマスからだ。
『昨日はありがとう。聞きそびれたが、もうあの件は大丈夫なのか?』
紫月の胸が締め付けられる。先月起きた修二の件だろう。正直、心の隅にはまだ穴が空いているような感覚がある。しかし悲しんでばかりはいられない。
『芥川さんのことは大丈夫だ。絶対に俺が犯人を捕まえる』
そう返信し、警視庁に向かって歩いて行く。刑事になった頃から警視庁へ行くルートは変わっていない。車と人が大勢行き交って忙しない大通りを中心に歩いて行く。その時だった。
「た、助けてくれ!!誰か!!誰か警察を!!」
裏通りから一人の男が顔を真っ青にしながら出てくる。男の衣服はボロボロで薄汚れており、体からは微かに異臭が漂っていた。明らかに路上生活者だ。
「私が警察です。何かありましたか?」
『昨日はありがとう。聞きそびれたが、もうあの件は大丈夫なのか?』
紫月の胸が締め付けられる。先月起きた修二の件だろう。正直、心の隅にはまだ穴が空いているような感覚がある。しかし悲しんでばかりはいられない。
『芥川さんのことは大丈夫だ。絶対に俺が犯人を捕まえる』
そう返信し、警視庁に向かって歩いて行く。刑事になった頃から警視庁へ行くルートは変わっていない。車と人が大勢行き交って忙しない大通りを中心に歩いて行く。その時だった。
「た、助けてくれ!!誰か!!誰か警察を!!」
裏通りから一人の男が顔を真っ青にしながら出てくる。男の衣服はボロボロで薄汚れており、体からは微かに異臭が漂っていた。明らかに路上生活者だ。
「私が警察です。何かありましたか?」