海よりも深くて波よりも透明
収録が終わり、無事にオンエアされたので、オンエアのテレビ画面の写真を夏葉に送った。



『すげ~。芸能人みたいだな』

『ね、楽しかった!』



あたし、夏葉がいない間も充実して結構頑張ってるよ!



だんだんと自分が成長しているのを感じるもん。



そしてついに…。



夏葉のいるアメリカに来る日がやってきた!



ソワソワしながら空港に降り立って、はやる心を落ち着かせながら到着ロビーまで急ぐと、愛しい人が待っていた。



「夏葉~!」



夏葉に駆け寄って飛び込んだ。



夏葉があたしのことをぎゅっと強く抱きしめてくれる。



「会いたかった」



夏葉がそう言ってさらに強く抱きしめる。



あたしもそれに応えようと強く強く抱き返した。



離れたくなーい…。



夏葉の腰元に腕を回しながら夏葉のことを見上げると、夏葉がキスしてくれた。



好きすぎる~…。



夏葉とがっちり腕を組みながら手をつないで歩きだした。



夏葉があたしの荷物をもう片方の手で持ってくれる。



とりあえずあたしのホテルに向かう。



向かう途中のタクシーの中でもべったりで。



ホテルに着いてからも夏葉にべたべたとくっついてた。



久しぶりの夏葉はなんだか一層キラキラして見える。



何か月も離れていたから、会えたときの喜びはひとしおだ。



「穂風、顔あげて」

「ん?」



顔をあげたところをチューされる。



幸せ~…。



一段と濃いキスに、何度か息継ぎしながら夢中になった。



久しぶりのキスは、こんなに幸せだったっけ? っていうくらい幸せ。



頭の中お花畑になりそうだ!
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