彼がモデルになったら
「気にしすぎ。確かに気になるけど、今は今だからね。

今はさ、蓮君があやと一緒にいたいんだから、信じるしかない。

そうじゃなきゃ、付き合えないよ」

沙織はそう言った。

「蒼だったら、あやが何着てても可愛いとか褒めてくれるだろうね……

あ、ごめん何か変なこと言っちゃった。

蓮君の話してるのにね」


あやに言われる前から思ってた。

前に四人で遊びに行った時も、蒼は洋服褒めてくれた。

蒼だったら……イメージと違ったとか言わないかもしれない。



付き合うって嬉しいけど怖い。

だって別れるとか言われる可能性があるし。


「また、蓮君に嫌われるのが怖い」

そう言って、胸が苦しくなった。



「たくさん蓮君に会って話してみたら?

そしたら、怖いのが少し楽になるかもよ」

沙織が優しく言った。

「……うん」

私は泣きそうになりながら頷いた。

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