うみに溺れる。
柊木 雫玖
遺書
運動神経抜群でコミュ力のある空人と天真爛漫で明るい海は昔から友達が多かった。
そしてそんな2人と比べて僕は内向的で友達も少ない。
父親は僕が小さい頃から母さんに暴力を振るっていて、いつしか僕も殴られるようになった。
2人には言えない。
僕だけがあまりにも違いすぎるその差を知られたくなかった。
恥ずかしかった。
きっと2人は優しいからどうにかしようと僕を助けてくれるだろう。
でもきっとそれは僕にとって惨めな気持ちにさせる気がした。
『雫玖!今日うちでゲームしようぜ!』
ついこの間強請ってやっと買って貰えたというゲーム機で遊ぼうというお誘いを貰い空人の家にお邪魔させてもらった事がある。
もうなるべく行きたくないというのが正直な感想である。