Rescue Me
なるほど……。
確かにこの仕事はボスと一対一で働くので、相性が合わないとかなりやりにくいだろう……。
私個人の意見として、会社の秘書といえば男性より女性の方が多いイメージがある。そう考えると男性の秘書である久我さんは珍しい気がする。私は何となく気になって尋ねた。
「どうして秘書になろうと思ったんですか?」
「うーん、……まあちょっと長い話になるんだけど、聞きたい?」
久我さんは少し躊躇しながら悪戯っぽく笑った。
「ぜひ!」
久我さんがなぜ秘書になったのか興味を持ち、思わずそう答える。
「実は俺、十代の頃結構やんちゃやっててね。高校も行かずに友達と遊び歩いてたんだ。それでよく補導されて警察のお世話になってね」
「ふふっ。今の久我さんから全然想像できないです」
私は笑いながら、眼鏡をかけた真面目で落ち着いた雰囲気のある久我さんを見た。
「あの頃の俺は本当に最低ヤローで、友達や女の子と好き放題遊んでたんだ。しかも18の時、女の子を妊娠させてしまってね。親に責任を取れと言われて一応結婚して子供を育ててたんだけど、学歴もなく金をしっかりと稼げる仕事もない。それにあの頃の俺には18歳で家庭を養うという責任が重くて、ストレスが溜まってしまって。それである日喧嘩騒ぎを起こしたんだ」
18歳と言えば私から見るとまだまだ子供だ。子供が子供を育てるようなものだから、それは大変だっただろう。
そんな過去がある久我さんを思わずまじまじと見つめた。
「その時いつもお世話になっていた警察の人が、いい加減大人になれって、彼の親戚が経営する小さい会社での仕事を紹介してくれたんだ。まずはその社長の手伝いをする仕事をしろって。それが秘書になったきっかけ」
「そうだったんですね……」
確かにこの仕事はボスと一対一で働くので、相性が合わないとかなりやりにくいだろう……。
私個人の意見として、会社の秘書といえば男性より女性の方が多いイメージがある。そう考えると男性の秘書である久我さんは珍しい気がする。私は何となく気になって尋ねた。
「どうして秘書になろうと思ったんですか?」
「うーん、……まあちょっと長い話になるんだけど、聞きたい?」
久我さんは少し躊躇しながら悪戯っぽく笑った。
「ぜひ!」
久我さんがなぜ秘書になったのか興味を持ち、思わずそう答える。
「実は俺、十代の頃結構やんちゃやっててね。高校も行かずに友達と遊び歩いてたんだ。それでよく補導されて警察のお世話になってね」
「ふふっ。今の久我さんから全然想像できないです」
私は笑いながら、眼鏡をかけた真面目で落ち着いた雰囲気のある久我さんを見た。
「あの頃の俺は本当に最低ヤローで、友達や女の子と好き放題遊んでたんだ。しかも18の時、女の子を妊娠させてしまってね。親に責任を取れと言われて一応結婚して子供を育ててたんだけど、学歴もなく金をしっかりと稼げる仕事もない。それにあの頃の俺には18歳で家庭を養うという責任が重くて、ストレスが溜まってしまって。それである日喧嘩騒ぎを起こしたんだ」
18歳と言えば私から見るとまだまだ子供だ。子供が子供を育てるようなものだから、それは大変だっただろう。
そんな過去がある久我さんを思わずまじまじと見つめた。
「その時いつもお世話になっていた警察の人が、いい加減大人になれって、彼の親戚が経営する小さい会社での仕事を紹介してくれたんだ。まずはその社長の手伝いをする仕事をしろって。それが秘書になったきっかけ」
「そうだったんですね……」