女嫌いな年下のおとこのこ


一気に気分が落ちていくのを感じつつ、瑞希からスマホを受け取ってから火を止め、通話ボタンを押して耳に当てた。


「はい、白河です」
『白河さん、夜分にすみません。飛鳥です。フランスのY社の件でお話が…ーー』


電話をかけてきたのは飛鳥だった。

彼言うにはY社から会社に直接電話がかかってきたのだが、担当の聖の代わりに飛鳥が内容を聞いてくれたらしくその件で急ぎの報告との事だった。

話を聞きながら聖はリビングを出て寝室へ入り、スリープモードにしていたパソコンを立ち上げる。


飛鳥から聞いた話をまとめると、今回のY社と近々締結される契約の内容で一部大きく変更をしたいと連絡あったようだ。

差し当たっては課長が対応はしてくれているが、期限も間近に迫ってのこの事態なので担当の聖にも至急連絡を入れるように言われたとの事らしい。


「分かった。明日出社するから詳細はその時に話そう。資料は共有ファイルに置いてあるから飛鳥くんも目を通しておいて。それからーー」


飛鳥に聖の仕事の一部を引き継ぐのはもう少し先の予定だったが、ひとまず今の彼に出来る指示を出しつつ、課長と部長にチャットを飛ばしてY社担当者へのメールを作成する。

その後関係者全員に明日の出社後にミーティングの時間確保願いを回した後、自分のスケジュールにもそれらをねじ込んで一通りやるべき事を終えたところで聖は脱力した。




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