女嫌いな年下のおとこのこ
「はあぁ〜…よりによってなんで今…」
この様子ではおそらく近々出張の予定も入りそうだ。
仕事だから仕方ないとはいえ、せっかく上がっていた気分が台無しになってしまった。
そしてそこではたと気付く。
明らかにテンションが下がっている事に。
「…?あれ…」
これまでだってこういうことは少なくは無かったし、仕事だから当然だと思って何も思わなかった。
寧ろ仕事を任せてもらえる事が嬉しかったしモチベーションにもなった。
同期から仕事が趣味になってると言われても納得できるくらい仕事に生きていて、苦ではなかった。
そんな自分が、今、何を言おうとした?
「……」
これまでは仕事が何においても最優先事項だった。
帰り際に仕事を頼まれて友達との予定がキャンセルになっても、連休前に商談が入って実家に帰る日が遅れても、仕事だから仕方ない、それくらいにしか思わなかった。
初めて自分の中での優先順位が逆転した事に自分が一番、驚いていた。
思っていた以上に、自分は瑞希と一緒の時間を楽しんでいたのかもしれない。