初めてはマカロンより甘くして


「............ぼ、僕で、いいの?」



私の瞳を見ながら、
確認するように問いかけてきた壮介。



壮介が私の試すような言葉に、
ここまで真剣に尋ねてきたのは初めて。



それが嬉しくて...........................



「っ、うん。壮介がいい、」



そう言いながら、
壮介が抱きしめやすいように、ほんの少し胸を押し当てようと思った。



だけど、それより先に。



──────ギュッ



と、包み込まれるのは壮介の体温。



嬉しくて、嬉しくてたまらなくって。



「っ、壮介が好きだから、
ハグも、私に触れるのも、壮介がいいんだよ」



ほぼ無意識にそう伝えてしまった。


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