浅黄色の恋物語

第14章 これからの話

 久子姉さんも溜息しか出ないんだって言ってたなあ。
ラインでしか話せない平成世代、退職代行を使わないと辞職できない平成世代、、、。
 何でもかんでも自由自在に手に入って人殺しさえも簡単に考えてしまう平成世代、、、。
平成世代が居る限りこの世の終わりを強く感じるのはぼくだけじゃないはず。
 そんな絶望的にもなる中で必死に生きてるわけです。
昭和後期から妙な平和ボケと投げ槍人生が始まってるような気がする。
 1億総貧困時代だったらそんなことは無かっただろう。
今はあまりにも恵まれ過ぎている。 だから何処までが許されるのかも分からなくなっている。
 だってさ、仕事に行き詰まって辞職したからって小学生を巻き添えにしなくてもいいだろう。
重傷者で済んでしまったから本人は物足りなかったかもしれないね。
 (何でみんな死んでくれなかったんだ?)とさえ思っているかもしれない。
おそらくは過失運転致傷程度の罪しか認められないから出てきたらまたやるよ。
 神隠し殺人事件だってそうだったろう? 逃げ延びたつもりが捉っちゃった。
願いは果たせないし捉るし犯人にとっては不服なんてもんじゃないだろうね。
 兎にも角にも欲求を抑えられなくなっている。 非常に危険だと思う。
欲深いこと 愚かであること 怒りやすいことは人間を滅ぼす3悪だと言われている。
 これをコントロールできなければ世界が終わってしまう。 だからって薬によるコントロールはダメだよ。
切れた時に抑えられなくなるから。
 ほんとにね、どっかでバカボンになる余裕が欲しいもんだよね。
馬鹿って言われるのが嫌だから必死になって知識を詰め込んでる。 だから余裕が無くなっちまった。
学力戦争もいいけれど人間らしい生き方をしようよ。
時には思い切って馬鹿になることも必要だよ。
これでいいのだ!
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