浅黄色の恋物語

　3月ももうすぐ二十日です。　二十日といえば思い出すのが地下鉄サリン事件。
何であんな事件を起こしたんだろう？　考えてみても分からない。
　首謀者と言われていた人も取り巻きの人たちも事実認定と状況証拠だけで処刑されてしまった。
オーム憎しの気持ちは分かるよ。　でもそれだけでいいのかな？
　｛なぜ？｝が何一つ解決されないまま『処刑有りき』でこうなったんじゃないのかな？
｛なぜ？｝が置き去りにされたままだから何となく腑に落ちないんだよ。　そうだろう？
　確かに上九一色村には武装拠点も作られてたよ。　化学工場も作られていた。
それだけで何が分かるのだろう？
　今やその建物もきれいさっぱり無くなってるけれどそれで本当にオーム事件は解決したって言えるんだろうか？
サピアンに関わっていた人たち、教祖と呼ばれていたあの人の素顔はどうだったのか？
　そしてオームがなぜあのように変貌したのか？　その謎は永久に解けなくなってしまった。
全ての未決囚に言えることは｛なぜ？｝を解決してから執行してほしいということだ。
　見ていると「こいつは極刑しか無いでしょう。」という雰囲気で進められている裁判が多いように思う。
だから弁護士は心神耗弱とか心神喪失まで持ち出して徹底抗戦する。
　精神戦になるのも分かるけれど、それであれば｛なぜ？｝を解明してもらいたいと思うのはごく自然のことではないだろうか？

　たとえば東京埼玉連続幼女誘拐殺人事件。
あれは何が動機だったの？
宮崎勉の異常性ばかりが強調されていたように思うけれどそれだけじゃないはずだよね。
　奈良女児殺害事件。　これだって犯人の異常性が際立っているように報道されてきたけれどそれだけじゃないと思う。
深い心理的な探求無しでは事件の予防策は打てないと思うんだ。
　実際、誘拐事件が起きると人々はみんな緊張するし警戒もする。
でも解決してしまったら途端に緩んでしまうよね。　なぜ？
　その隙を突かれて被害者にされたら「何であたしらが？」ってことになる。
お人好しというか平和ボケというか、「自分だけは大丈夫だろう。」という思い込みが有るんだよね。
　それは詐欺にだって言えることかもしれない。
今、ｎｔｔ詐欺とか警察官詐欺とか流行ってるよね？　でも「自分だけは、、、」って思ってないかい？
　ぼくもそれでやられそうになったんだ。　ギリギリのところで見抜いたから助かったけど、、、。