低温を綴じて、なおさないで
.雨催い







⋆。☁︎︎





久々に二日連続の雨が降った。低気圧とじっとりまとわりつくようなじめじめが本当にきらいだ、心なしか体調がわるく思えるし、気分が乗らない。



「え!うそ!?今なんて!?」


「葉月くんは切れた、もう二度と会わないと思う」




いつものゼミ終わり、演習室。季節と雨のせいでいつにも増して空が暗くて、なにかよくないことが起こる予兆なんじゃないかとすら思う。



どうでもいいような話をだらだらとしていた延長で、葉月くんの話題になったから、もう終わったと隠さず伝えた。いつも潤っているうるうるの大きすぎる目を1.5倍くらいにして驚くから、さすがに乾いちゃうんじゃないかとおせっかいに近い心配が落ちてきた。



茉耶にはよく話を聞いてもらっていたし、恋と呼んでいいかはわからない葉月くんとのこと、明るい報告ができなくてちょっとだけ申し訳なく思った。



< 144 / 314 >

この作品をシェア

pagetop