低温を綴じて、なおさないで
「でも、また会ってくれますよね……?」
「いや無理だよ。処女は好きだから食うけど、飼わないって決めてんの。じゃーね、テキトーに帰ってよ。ゆいちゃん」
…………は? 誰、それ。
…………まや、だってば。
足の付け根が筋肉痛みたいに痛くて、一歩一歩が小さくなる。腰が痛くて庇うような歩きかたになる。繋がっていた下腹部の違和感と重さがすごくて、ジン、とまだ疼くような、切り傷のような痛みが残っている。
……いちばん痛いのは、恋に染まって空っぽになったこころだった。