低温を綴じて、なおさないで






──幼なじみ。この心地良さを手放したくないと思っていた。


わたしの奥底に漂い続ける身勝手な独占欲の答え合わせをしたくなかった。




綴じたままでいいと、仕舞い込んだままでいいと、思っていた。


思い出はそのまま、なおさないでいればそれでいいと、思っていた。




そばにいられるなら十分だったのに、いつからか、もう満足できなくなっていた。


「直ならいい」の正体は「直がいい」だった。




他の誰でもない、きみがわたしの最初で最後のすきなひと。


直がいいの、直じゃなきゃ嫌なの、直だけがいい。




これからもずっと、だいすきだから。






-fin-






< 314 / 314 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:58

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

あさの微熱が醒めない

総文字数/2,496

恋愛(純愛)1ページ

スターツ出版小説投稿サイト合同企画「第2回1話だけ大賞」ベリーズカフェ会場エントリー中
表紙を見る 表紙を閉じる
𑁍𓏸𓈒𓂃 「おはようございます。目、覚めましたか?」 ボサボサの髪の毛 分厚いレンズの眼鏡 恋はしたいけど きみは絶対に対象外 ……そう思っていた、のに。 ✿ ──「僕のところに、おいで」  触れたくちびるに 思考を溶かされてしまった - – – – – – – – – -▷◁.。 地味男のふりした甘美な遊び人 朝霧 花火 -Hanabi Asagiri- × 恋に臆病な天真爛漫ガール 浅井 茉耶 -Maya Asai- ▷◁.。- – – – – – – – – - 「だ、だれ!?!?」 「誰って、ひどいなあ」 ……目が覚めたら知らないベッドの上 となりで微笑みかける、眉目秀麗な王子さま 「本当に、朝霧さん……?」 「本当ですよ。思い出せるように、試してみますか?」 𓍯 「無防備に笑いかけないでください。襲うよ?」 「な、何言って……!」 「ふは、可愛いですね、茉耶ちゃん」 冴えないと思っていた男の本性は どうにも甘くて危うい色気を纏った遊び人 一夜の過ちから始まった関係は あまいあまい溺愛生活のはじまり……? ⸝⸝꙳ 関連: 『低温を綴じて、なおさないで』  ▷ 未読でも大丈夫です𓂃! start ▷ 2026.01.15 ▷◁.。 一話だけ大賞に応募のため一話のみです 二話目以降は改めて連載します ▷◁.。
ながされて、絆されて、ふりむいて

総文字数/54,067

恋愛(オフィスラブ)143ページ

第8回ベリーズカフェ恋愛小説大賞エントリー中
表紙を見る 表紙を閉じる
「凪は数いるうちの、ひとり。それだけだよ」 ──わたしは今日も、だいすきなひとに嘘をつく。 ╭┈ • ┈ ୨୧ ┈ • ┈╮ 「じゃあ、付き合う?」 茅野 凪 -Nagi Kayano- × 「付き合わないよ、勘違いしないで」 児玉 花鈴 -Karin Kodama- ╰┈ • ┈ ୨୧ ┈ • ┈╯ だってきみが今わたしのとなりにいるのは、 わたしをすきだからじゃない 軽くてふわふわで だれにも捕まらないけど ほんとうは きみに捕まえてほしい ⸝⸝꙳ 関連: 『低温を綴じて、なおさないで』  ▷ 未読でも大丈夫です𓂃! start ▷ 2026.01.01
わたしの推しはオオカミ王子さま

総文字数/54,421

恋愛(学園)165ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
「りっくんは私の推し!」 クラスの人気者のイケメン 通称"王子"は 私の推しで、観察対象 今日もたくさん笑顔を見せてくれてありがとう いつだってきみは目の保養!……のはずだった ゚・*:.。..。.:*・゚. ゚・*:.。..。.:*・゚ イケメン好きのオタク女子 蓮見 汐架 -Shioka Hasumi- × ある日突然豹変した王子 柳本 璃玖 -Riku Yanamoto- ゚・*:.。..。.:*・゚. ゚・*:.。..。.:*・゚ ▽▽▽ 「……璃玖って、呼んでよ」 「……え?」 「……ねぇ?汐架」 ある日突然、推しが甘い素顔を見せるようになりました。 「……甘いね、汐架」 「な、にいって……!」 「ほんとかわいーね。襲いたくなる」 推しにこんなに迫られたら 心臓、持たない。 remake: "私の推しは オオカミでした" start ▷ 2020.04.12 new start ▷ 2022.08.05

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop