Bravissima!ブラヴィッシマ【書籍化】
「ではでは、合宿最後の『ひめこ』でーす。横線入れてください」
あみだくじで担当を決め、各自の部屋の他にも掃除機、窓拭き、洗濯に分かれて大掃除をする。
最後に聖と芽衣は個人練習をして、公平が作った昼食を食べると荷物を車に運んだ。
「あー、名残惜しい。あっという間に合宿終わっちゃった。寂しいな」
芽衣はリビングを振り返ってポツリと呟く。
「また来ればいいだろ?」
聖の言葉に芽衣はパッと顔を上げた。
「え、いいんですか?」
「ああ。ここも使わなきゃもったいないしな」
「やったー!ありがとうございます。じゃあ、またね!ひめこ」
こちらを見ている雪だるまのひめこに手を振って、芽衣はリビングをあとにした。
「帰りは俺が運転するよ」
そう言って公平がハンドルを握る。
走り出してしばらくすると、妙に静かなことに気づいた。
チラリと目を向けると、助手席の聖も後部座席の芽衣も、スヤスヤと眠っている。
「はは!こんなところも息ぴったり」
思わず笑うと、公平は二人を起さないように、なるべく静かに運転した。
あみだくじで担当を決め、各自の部屋の他にも掃除機、窓拭き、洗濯に分かれて大掃除をする。
最後に聖と芽衣は個人練習をして、公平が作った昼食を食べると荷物を車に運んだ。
「あー、名残惜しい。あっという間に合宿終わっちゃった。寂しいな」
芽衣はリビングを振り返ってポツリと呟く。
「また来ればいいだろ?」
聖の言葉に芽衣はパッと顔を上げた。
「え、いいんですか?」
「ああ。ここも使わなきゃもったいないしな」
「やったー!ありがとうございます。じゃあ、またね!ひめこ」
こちらを見ている雪だるまのひめこに手を振って、芽衣はリビングをあとにした。
「帰りは俺が運転するよ」
そう言って公平がハンドルを握る。
走り出してしばらくすると、妙に静かなことに気づいた。
チラリと目を向けると、助手席の聖も後部座席の芽衣も、スヤスヤと眠っている。
「はは!こんなところも息ぴったり」
思わず笑うと、公平は二人を起さないように、なるべく静かに運転した。