恋する花束を君に
みんな社食を受け取ると、空いているテーブルに着く。
わたしの隣には由美子、向かいには絵里が座った。
わたしが頼んだAランチはオムライスだ。
「いただきまーす。」
わたしは一口分オムライスをスプーンですくうと、口へと運んだ。
何だか懐かしいオムライスの味がした。
「そういえば、昨日の残業お疲れ。どれくらいで帰れた?」
絵里はそう言うと、ラーメンをすすった。
「昨日はね、30分くらいで帰れたかな?」
「えっ!あの量を?随分早く終わったんだね!」
Cランチについているサラダをつつきながら、由美子が言う。
「薗田さんが手伝ってくれたから、早く終わったの。」
オムライスを頬張りながらわたしがそう言うと、絵里と由美子は「えっ?!」と驚いていた。
「あの薗田さんが?!残業して手伝ってくれたの?いつも定時で帰る人なのに!」
「うん、薗田さん良い人だよ?」
驚きのあまり箸が止まる2人。
すると、絵里が「これはヤバいねぇ、、、。」と言い出した。
わたしは「何が?」と訊くと、絵里は「航太のライバル出現だからよ。わぁ〜大変だ。」と何かワクワクしているような企んでいるような表情を浮かべて言った。
「ライバル?何でそうなるわけ?薗田さんは、そんなんじゃないよ?」
「でも、航太からしたら面白くないわけじゃん?なごみに近付く男は、航太からしたらみんな敵よ!」
絵里がそう言うと、「何か俺の噂してなかった?」と何ともタイミング良くニヤニヤしながら航太がやって来た。
噂をすれば何とやらって、本当なんだなと思った。