恋する花束を君に
「、、、薗田さん。」
「はい。」
「わたしも、、、薗田さんが好きです。」
わたしがそう言うと、薗田さんはゆっくりと微笑み、「それは、俺が三崎さんにとって1%の存在になれたということですか?」と訊いた。
わたしは薗田さんの言葉に「はい。」と頷くと、場所のことなど忘れ、思わず薗田さんに抱き着いてしまった。
薗田さんは突然わたしが抱き着いたので驚いていたが、そっと抱き締めて返してくれると「ありがとうございます。」と耳元で囁いた。
「ずっと、俺の側にいてくれますか?」
「居ます。どんなにしわくちゃになっても、薗田さんの側にいます。」
「なごみ、好きだよ。」
薗田さんが初めて、わたしを下の名前で呼んでくれた。
食堂の隅で抱き合うわたしたちに気付いた人たちは、驚きざわついていたが、今のわたしたちには聞こえない。
そして、薔薇3本だが、"愛してる"と"告白"という意味があるらしい。
告白の返事をする場所は、正直間違えてしまったが、それでも早く薗田さんに伝えたかったのだ。
それも社内で出会ったわたしたちらしいと思うことにしよう。
わたしは、あの時、また人を信じたいという気持ちを諦めないで良かった。
こうして、信じ続けられる1%の人が側にいてくれるのだから、わたしに怖いものなんて何もない。
わたしたちはこの2年後、ピンクの薔薇に包まれながら、同じ苗字を名乗る日がくることをまだ知らないのだった。
―END―