極愛〜狙われたら最後〜
「貴方に特別にこれだけは教えてあげる」

私はそっと耳元に語りかけた。

「私の夫はああ見えて随分と心配性なの。何かあれば逐一報告するように言われてる。この意味、わかるかしら?」

言われてないけども。
ははは。
演技演技。

「し、失礼しましたっ…」

「てっきり祝福の言葉を貰えるのだと思ったわ?」

私は笑顔を作る。

「ご…ご結婚…おめでとう…ございます」

「ありがとう。その言葉が聞きたかったの」

そして私はクッと喉に指を当てた。

「んグッ」

彼女は怯えた眼差しで私を見上げる。

「変な事考えてるなら辞めておくのね」

彼女はダラダラと汗をかきながらコクコクと頷く。

「私を侮辱する事は、夫を侮辱するのと同罪よ」

グッと首に当てた指に力をこめる。

「な、何者なの!?」

「え? なんて?」

更に力を強める。
本当ならこのままこの首ごと捻り潰してやれる。

「な、なんでもありません…」

そしてパッと手を離せばゼェゼェ息を切らす川口真麻。
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